3月末に休刊した北海道根室市の夕刊紙「根室新聞」の後継となる日刊紙の発行を目指す新会社「ネムロニュース」がこのほど設立された。明治期の自由民権運動の言論雑誌を源流に持つ新聞の伝統を継ぎ、来年3月末から地域情報を発信することを目指す。
根室新聞は1889年創刊の言論雑誌が源流で、太平洋戦争中の北海道新聞への統合を経て、1947年に復刊。その後74年余りの歴史を刻んだ。部数は公称約3200部。部数減や記者の人員不足などで今年3月末で休刊した。
新会社は、根室など全国各地で風力発電事業を展開する「CEF」(本社・根室市)が主体となって10月、根室市に設立された。CEFの鎌田宏之社長(61)が新会社の社長を兼ねる。
11月には、すでに解散した根室新聞社の社長だった岡野忠春氏と「計画の申し入れを受け、復刊を成功裏に実行することを期待する」とする同意書を交わした。根室市内にある根室新聞社の旧社屋も取得した。
根室新聞は小ぶりなブランケ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル